Walt Custer氏
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パンデミックをコントロールできるなら、進むべき道は開ける
世界全体の景況感は、10月にかけて改善が進みましたが、パンデミックの懸念が増大するにつれ、改善のスピードは若干ですが減速を見せています(Chart 1)。
2020年は改善、2021年はさらに明るい
経済回復
世界通貨基金(IMF)が2020年と2021年のGDP成長予測を引き上げました(Chart 1、2)。世界全体のGDPは、今年4.4%減少し、翌年に5.2%増加するというものです。このような経済の好転は容易ではなく、優れた科学研究、政治的リーダーシップ、そして一般の人々の受容がなければ実現はできません。
今年前半の市場回復に引き続き、秋も半導体は好調
半導体チップ市場および半導体製造装置市場は、2020年の前半に好調な業績を上げましたが、エレクトロニクス最終製品市場の多くは世界的に不調でした。2020年第2四半期の世界の電子機器販売額は、前年同期比で10%近く減少しました(Chart 1)。
半導体のパフォーマンスは他産業を上回る―しかし下半期には要注意
事態は好転しています。
PMIは概ね回復
購買担当者指数(PMI)は、主要国のほとんどで7月の製造高が増加することを示していますが、韓国と日本のPMIは依然として50以下の縮小領域にあります(Chart 1)。グローバルPMIは急回復し(Chart 2)、7月は50.3に達しました。
サービス業はまだパンデミックに苦戦
製造業は回復していますが、サービス業は依然として苦戦しており、パンデミックによる旅行者数の減少、レストランの閉鎖、個人消費の抑制などの影響を受けています。
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2020年下半期の展望
世界の製造活動
6月の世界購買担当者指数によると、6月の世界の製造活動は、、5月に比べて減少幅が縮小しました。Chat 1に示すように、世界製造業購買担当者指数(PMI)は、5月の42.4から6月は47.8に上昇しています。
製造額の拡大と縮小の境目はPMI=50ですから、6月のPMI 47.8は世界の製造業活動が依然として縮小傾向でありますが、減少率はより緩やかになったことを示しています。
地域差は見られますが、Chart 2が示すように主要国すべてで6月のPMIが改善しました。
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厳しく予想不可能な時代がやってくる
3月と4月の世界データには、COVID-19による製造業の世界的減速の影響が明確に表れています。世界購買担当者指数(PMI)は3月から4月にかけて47.3から39.8へと急落しました(Chart 1)。50以下の値は製造業の縮小を示します。4月の世界PMIは2008年の金融危機以来の低水準であり、月末になっても下降トレンドが続いています。